八ヶ岳の麓で味わう伝統ある名物料理
井出さんイチオシ、本日の刺身盛り合わせ 1人前¥1,400~
長野県南牧村、高原野菜の一大産地として知られる野辺山高原で育った井出真輝さん、その実家は長年地元で愛されている居酒屋『花吹雪』。幼い頃からにぎやかな居酒屋独特の雰囲気を肌で感じてきた井出さんは、上京後に訪れた西荻窪の名店『風神亭』の料理や空間にほれ込み、佐藤郁生氏に弟子入りした。佐藤氏のもとで経験を積み、伝統の味とその居酒屋スピリッツを受け継いで、今年『八ヶ岳 風神亭』をオープンした。「料理は野菜ありきで考える」という井出さんが、その日の食材を見てインスピレーションで考えるメニューは、和洋中のジャンルを超えたオリジナリティー溢れる創作料理。
風神亭名物、灼熱のサモサ ¥540
こちらも風神亭の名物、元祖ゆきとら ¥540
また、「このあたりではめったに食べられない新鮮な魚料理を味わってほしい」と豊洲と焼津から鮮度抜群の魚介を仕入れて刺身で提供。地元産の旬の食材は独自の目利きで仕入れ、おいしさを追求する姿勢に余念がない。「灼熱のサモサ」や「元祖ゆきとら」といった佐藤氏から受け継いだ風神亭の4つの名物料理は、長年愛されてきた伝統の味を忠実に再現している。
空き家を改装した落ち着いた店内。
カウンター席もある。
写真左から桃のラッシー、桃のモヒート、 すだちチューハイ。旬のフルーツを使ったドリンクは季節ごとに内容が変わる。
居酒屋といえど、子ども連れでも気兼ねなく入店できる雰囲気も魅力で「家族みんなで料理をシェアしながらわいわい楽しんでほしい」と笑顔で語る井出さん、10月22日にはギタリストの打田十紀夫氏を迎えディナーライブを開催する予定で、「今後はジビエの提供
や生産者の方たちと協力して農業体験イベントも企画していきたい」と意気込む。風神亭の看板を背負った井出さんの感性が光る料理と空間には、新たなスタイルが確立されている。
店主 井出真輝さん
シャシュリークは 目の前で切り分けます!
.風神亭オリジナルのまづ喰うシャシュリーク¥880。
山形県の平田牧場の三元豚を鉄 串に刺して香ばしく焼き上げ、塩こしょうのみ でシンプルに味わう。
DATA
- 八ヶ岳 風神亭
- 【エリア】山梨・北杜市
- 【電話】0551・45・7085
- 【住所】山梨県北杜市小淵沢町 松向1802-1
- 【営業時間】17:00~22:00
- 【定休日】月、火
- 【その他】https://8fujintei.com/
この記事を取材した人 ライター・カメラマン 藤原恵里 山梨県北杜市清里生まれ。撮って書く二刀流フリー編集者&野菜ソムリエで、日本種苗新聞の記者も務める。