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地元の豊かな素材で信州そばの新境地を切り開く<そば工房 尚>

2025.6.20 食べる

のどごしツルツル
風味が際立つ三七そば


長野と言えば、信州そばの名前が挙がるように、そばは八ヶ岳エリアの代表的な郷土食。観光客向けから地元住民の日常使いの店まで、多くのそば店が腕を競い合っている。そんな長野県の茅野市、ビーナスライン沿いにある『そば工房 尚』は、2024年7月のオープン以来、早くも注目を集めている店だ。

「奥歯でしっかりかんで、そばの風味を堪能してほしいです」と話すのは、小さい頃から料理人の道を志してきた若き大将、山田尚幸さん。


主役のそばは、八ヶ岳山麓産のそば粉を100%使用し、粗く挽いた挽ぐるみを数種類ブレンド。そばといえば十割そばや二八そばが主流だが、ツルツルとした舌触りとコシのある食感を求めて、あえて「三七そば」にこだわっている。

そばの表面は滑らかで、口に入れると抵抗なくツルッと滑り込むが、かむと香りが弾け、ついつい箸が止まらなくなる。定番のざるそばからつけそば、ぶっかけそば、かけそばまで、バリエーションが多いのもうれしい。

そして、見逃せないメニューがそばパスタだ。八ヶ岳産そば粉とセモリナ小麦をブレンドしたオリジナルの自家製麺を、パスタ仕立てで味わえる。


「イタリアにも、古くからそば粉のパスタがあるんです。そこからヒントを得て、日本とイタリアの食文化を融合したそばの新境地に挑戦しました」と山田さん。


一番人気の「さくらボロネーゼ」は、信州名産の馬肉を粗挽きにしてじっくり煮込んだ自家製ソースが自慢で、のどごしの良い麺と、濃厚なソースの組み合わせが評判を呼んでいる。

かき揚げ丼やソースカツ丼などの丼ものや一品料理が豊富なのも魅力のひとつで、夜ならだしたっぷりの「そば屋のだし巻き」や、「とり天」「鴨ネギ焼き」をさかなに、諏訪の地酒やそば焼酎を傾けたい。

日頃から挑戦する心を忘れない山田さんの、そばの可能性を追求する次なる一品に期待が高まる。

DATA

そば工房 尚
【エリア】長野・茅野市
【住所】長野県茅野市米沢217-1

【電話番号】0266・75・2442

【営業時間】11:30〜15:00(L.O.14:30)、17:00〜21:00(L.O.20:30)

【定休日】月 ※日曜はランチのみの営業

この記事を取材した人
ライター綾部綾
ライター 綾部綾
長崎県出身。故郷の港町とは全く違う八ヶ岳の景色と空気感に魅せられ、取材の機会を心待ちにしている。

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