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まるで素材そのもの!驚きと感動のジェラート<ジェラート屋mucu>

2024.11.1 食べる

自ら探した契約農家の採れたて素材を使用

 穏やかな雰囲気の韮崎市本町に誕生した、小さなジェラート店。店主の大谷里菜さんは、ジェラートの作り手になったきっかけについて、「実はこれまでまったくスイーツに縁はなくて。結婚と出産後に次は何をして働こう?と考えた時、頭に浮かんだのが、以前あるイベントで出合ったものすごくおいしいジェラートでした」と笑顔で話す。その後、ジェラートショップで働きながら腕を磨き、東京ではキッチンカーでジェラートを販売していたが、家族で韮崎に移住したことを機に、念願の店をオープンした。

 大谷さんが作るのは、素材のおいしさが味わえるジェラートだ。「山梨は果物がおいしいから、できるだけ地元のものを使いたいと考えています。東京では、紹介などでつながった知り合いの農家から素材を仕入れていましたが、こちらに来てからは自分で農園を探しました」と大谷さん。特にこだわっているのは、素材の割合を多めにすること。「なかには味が濃いものや、割合を多くするとくどくなるものもありますが、それ以外はだいたい6割以上は素材を取り入れるようにしています」。確かに、桃のソルベは桃ならではの優しい甘さと芳香が楽しめ、粒まで丸ごと使うとうもろこしのジェラートは、口にすると香ばしいとうもろこしの味がする。ジェラートというよりは、素材そのものを味わっているようなリッチな体験だ。

 大谷さんのアイデアを取り入れたフレーバーは多種多様で、特にぜひ味わいたいのは、店の隣にある「井筒屋醤油株式会社」のこうじみそを使ったジェラート。一口食べれば、はじめは甘く後で甘じょっぱいみその味わいが口に広がる。「リピートしてくださるお客さんも多いです」という大谷さんの言葉にも思わず納得だ。

 新作のジェラートや季節で変わるフレーバーも楽しみな『mucu』。韮崎を訪れるたびに新たな味に出合いたい。

DATA

この記事を取材した人

ライター 小山芳恵
ライター生活四半世紀。八ヶ岳に出合ってその魅力にはまり、ライフワークの一環として八ヶ岳デイズに携わる。


カメラマン 荻野哲生
1986年生まれ。旅する写真家。「写真からストーリーが伝わるように心がけています」。

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