夫婦手作りの料理でほっこり
甲斐駒ヶ岳の美しい山容を望みながら、モーニングとランチを楽しめる『白州アルベロ』。「〝 甲斐駒ヶ岳の眺望が良いところ〞、〝水辺が近くにあるところ〞などを条件に場所を探しました」と話すのは、主人の山本重光さん。時間が空けば日帰りでも登山に出かけてしまうほど山好きの重光さんの言葉に、「自然も、動物、鳥、昆虫などの生き物も大好きなので移住は大賛成でした」と、妻の和美さんも笑顔。もともと甲府市でホテル業を営み、レストランにも携わってきた山本夫妻。「お客さんともっと近い距離でゆったり過ごしてもらえる店を、自分たちの手でやりたい」との念願が、ここ白州でかなったのだ。
甲斐駒ヶ岳は朝よく見えることが多いので、モーニングはカウンター席がおすすめ。
窓の外にはのどかな田園風景が広がる。
供されるオーブン料理は、モーニングには白州町の『ソーセージの店 フランク』のソーセージ、そしてランチには甲州ワインビーフ、信玄どり、甲州富士桜ポークなど、地元の自慢の食材を使用する。加えてサラダバーとドリンクバーがモーニング・ランチともに付くが、白州産や自家農園の野菜をふんだんに使ったサラダバーに、自家焙煎コーヒーも並ぶドリンクバーというぜいたくな内容だ。
モーニング¥1,450(応援キャンペーン価格)のメインはソーセージ、じゃがいものグラタン、イタリア風オムレツなど。野菜たくさんのヘルシーなスープも付く。
店主夫妻 山本重光さん 和美さん
また、「モーニングのパンは自分たちで焼きたい」という重光さんの希望で、和美さんは天然酵母のパンに挑戦。気温や湿度で変化する生地と格闘しながら、納得のいくフォカッチャを完成させた。「全て手作りなので仕込みに時間がかかって、山に登る時間が取れなくて」と、冗談ぽく笑う重光さん。その傍らでは、窓外に生き物を見つけて「あれは何?」と双眼鏡を手にする和美さん。自然を愛する2人が生み出す心地よい空気感は、時間がゆっくり流れる白州町にピッタリとハマったようだ。
白州ランチセットのB。信玄どりの骨付きハーブチキンは、肉がほどけるように柔らかい。
白州ランチセットのC。富士桜ポークのシードル煮込みは、独特の酸味がクセになる味わい。
「思ったよりも近所の人がたくさん利用してくれています」という、喜びのエピソードにも納得がいく。甲斐駒ヶ岳の雄大な姿と、心のこもった料理。ゆったりした時間を過ごしてみては。
DATA
- 白州アルベロ
- 【エリア】山梨・北杜市
- 【電話】090・3245・2233
- 【住所】山梨県北杜市白州町花水1667
- 【営業時間】8:00~10:30 (L.O.10:00)、11:30~14:30(L.O.14:00)
- 【定休日】水、木
- 【他】白州アルベロのサイトはこちら(ここをタップ)
この記事を取材した人
ライター 小嶋かおり
愛知県の山間部出身で、自然のなかで遊ぶことが大好き。それゆえ八ヶ岳の人々の暮らしに興味津々で取材をしている。
カメラマン 松本幸治
鳥取県米子市出身。
2001年よりフリーランスカメラマンとして活動。
現在、愛知県を拠点に活動中。