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絵画のような景色にうっとり
思わず時間を忘れる居心地良いレストラン<白州アルベロ>

2024.11.8 食べる

夫婦手作りの料理でほっこり

 甲斐駒ヶ岳の美しい山容を望みながら、モーニングとランチを楽しめる『白州アルベロ』。「〝 甲斐駒ヶ岳の眺望が良いところ〞、〝水辺が近くにあるところ〞などを条件に場所を探しました」と話すのは、主人の山本重光さん。時間が空けば日帰りでも登山に出かけてしまうほど山好きの重光さんの言葉に、「自然も、動物、鳥、昆虫などの生き物も大好きなので移住は大賛成でした」と、妻の和美さんも笑顔。もともと甲府市でホテル業を営み、レストランにも携わってきた山本夫妻。「お客さんともっと近い距離でゆったり過ごしてもらえる店を、自分たちの手でやりたい」との念願が、ここ白州でかなったのだ。

 供されるオーブン料理は、モーニングには白州町の『ソーセージの店 フランク』のソーセージ、そしてランチには甲州ワインビーフ、信玄どり、甲州富士桜ポークなど、地元の自慢の食材を使用する。加えてサラダバーとドリンクバーがモーニング・ランチともに付くが、白州産や自家農園の野菜をふんだんに使ったサラダバーに、自家焙煎コーヒーも並ぶドリンクバーというぜいたくな内容だ。

 また、「モーニングのパンは自分たちで焼きたい」という重光さんの希望で、和美さんは天然酵母のパンに挑戦。気温や湿度で変化する生地と格闘しながら、納得のいくフォカッチャを完成させた。「全て手作りなので仕込みに時間がかかって、山に登る時間が取れなくて」と、冗談ぽく笑う重光さん。その傍らでは、窓外に生き物を見つけて「あれは何?」と双眼鏡を手にする和美さん。自然を愛する2人が生み出す心地よい空気感は、時間がゆっくり流れる白州町にピッタリとハマったようだ。

 「思ったよりも近所の人がたくさん利用してくれています」という、喜びのエピソードにも納得がいく。甲斐駒ヶ岳の雄大な姿と、心のこもった料理。ゆったりした時間を過ごしてみては。

DATA

この記事を取材した人

ライター 小嶋かおり
愛知県の山間部出身で、自然のなかで遊ぶことが大好き。それゆえ八ヶ岳の人々の暮らしに興味津々で取材をしている。


カメラマン 松本幸治
鳥取県米子市出身。
2001年よりフリーランスカメラマンとして活動。
現在、愛知県を拠点に活動中。

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