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古典とモダンが融合した一皿<restaurant kigi>

熟練のフレンチシェフが作る
古典とモダンが融合した一皿<restaurant kigi>

2024.11.15 食べる

昼は気軽なコースランチ 夜はビストロ感覚で

 名古屋の名だたるホテルやレストラン、諏訪の結婚式場でフランス料理を研鑽。この道 30年の近藤栄作さんが、満を持してオープンしたフレンチレストラン。木のぬくもりが感じられる居心地のいい空間で、昼はカジュアルなフランス料理のコース、夜はお酒に合うビストロ料理のコースが楽しめるとあって、オープン以来多くの人でにぎわっている。


 「古典的なフレンチにモダンな調理法を取り入れています」と話す栄作さんが手がける料理は、どれも手間暇かけたものばかり。そのひとつが、ランチコースのメインとして登場する、信州福味鶏のヴィエノワーズだ。皿には赤ワインと仔牛のフォンドボーで作るクラシカルなソースと、自家製の大葉を使ったソースの種類が添えられ、鮮やかな仕上がり。柔らかく仕上げた鶏肉のコクのある味と、重厚感のある赤ワインソース、さっぱりとした大葉のソースが織りなす味はぜいたくそのもの。「季節によってソースや添える野菜は変えています」と栄作さんはにこやかに話す。

 また、前菜も白身魚のリエットを挟んだフィンガーサイズのパンケーキや、黄金色に輝く濃厚なコンソメのジュレなど、どれも緻密に作り込まれ、食べ進むごとに料理への期待が高まる。

 夜は、この界隈では珍しいハートランドの生ビール、フランス産やチリ産のワインを片手に、栄作さんのスペシャリテともいえるおまかせ料理を堪能できる。どれも新鮮な旬の野菜が中心で、ワインが進む皿ばかりだ。そのワインはお手頃な価格のラインアップで、まさにビストロ感覚で楽しめるのがうれしい。

 さらに夜だけのお楽しみと言えば、締めのカレー。じっくりと時間をかけて煮込んだカレーは、フルーティーな甘さも感じられつつしっかりとスパイシーで、くせになるような味わい。これを目当てに訪れる人がいるというのも納得のおいしさだ。

DATA

この記事を取材した人

ライター 小山芳恵
ライター生活四半世紀。八ヶ岳に出合ってその魅力にはまり、ライフワークの一環として八ヶ岳デイズに携わる。


カメラマン 松本幸治
鳥取県米子市出身。
2001年よりフリーランスカメラマンとして活動。
現在、愛知県を拠点に活動中。

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