観光客と地元の人の交流の拠点を目指す
1年を通じて約150種類もの山野草が咲き、花の山として知られる入笠山。その麓にグリーンの外観が目を引くカフェがある。
店主の牛山由実子さんは、以前花の教室を主宰していたが、「人がたくさん集う場所を作りたい」 と飲食店を開くことを決意。この場所のオーナーや家族の後押しもあってオープンに至ったという。
料理のコンセプトは地産地消。 「野菜は地元の人が届けてくれるもの、みそは富士見町の女性メンバーで作る高原味噌、米も富士見町の〝じゅんかん育ち〞という品種を使っています」と牛山さん。人気は季節の素材を入れて炊き上げる釜飯(前日までに要予約)だ。うま味たっぷりの釜飯はそのままはもちろん、焼きみそをつけて味わうのもまた格別。入笠山をイメージしたというクラムチャウダーもフォトジェニックで人気だ。
店の一角では、さまざまな作家の作品も販売。多彩なワークショップも行われている。特に目を引くのは、壁を彩る地域の小学生たちからのメッセージだ。「実は入笠山には120万本ものスズランが自生しています。スズランは幸せを呼ぶといわれる花。また妖精にしか聞こえないかれんな音を出すともいわれています。そんな美しいスズランを多くの人に知ってもらいたいと思い、地域の子どもたちと入笠山のスズランをPRする活動を行っています」と話す牛山さん。またスズランを広める地元女性のグループ〝すずらん娘町〞にも所属して、こちらでも積極的に活動を展開している。
「ここは入笠山と街との中間点。スズランや富士見町の魅力を伝える場として、また地元の人と観光客が交流できるカフェとして地域に貢献できればうれしいです」。
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DATA
- suzunone-cafe
- 【エリア】長野・富士見町
- 【電話番号】0266・75・1587
- 【住所】長野県諏訪郡富士見町富士見6666-46
- 【営業時間】9:30~16:00(L.O.15:30)
- 【定休日】木、第3水
この記事を取材した人 ライター 小山芳恵 ライター生活四半世紀。八ヶ岳に出合ってその魅力にはまり、ライフワークの一環として八ヶ岳デイズに携わる。 カメラマン 篠原幸宏 1983年生まれ。20代後半の旅をきっかけに写真を始める。現在、長野県を拠点に活動中。