チャバタを使うたまごのサンドイッチベーコンのせ¥500、
フライドポテト¥400、『モリノコーヒー』の豆でハンドド リップしたコーヒー¥400。
毎日でも訪れたい味と雰囲気づくりを大切に
小淵沢で35年以上、観光客に愛され続けるペンション『WARMING UP』が2022年にカフェをオープンした。「ペンションは旅の方を迎え入れることに限定されますが、カフェなら近所の人にも気軽に来てもらえます。ふらりと立ち寄れる、そんな場を作りたいと思いました」と話す主人の浦部良さん。「私はここで育ったので、ペンションを含めてこの景色をずっと残していきたいと思っています」との言葉どおり、どこか懐かしく時代を感じさせる洋風の建物と、緑広がる庭が奏でるのどかな雰囲気は、なるほど未来へ残したいロケーションだ。
浦部さんが好きなものを集めたインテリアはセンス抜群で温かい雰囲気。
メニューを手掛けるのは浦部さんと妻の文江さん。特にスイーツは、文江さんの得意分野だ。評判を呼んでいるのは、土日限定で提供するコーヒーゼリーパフェ。ゼリーに使う豆は、長野県茅野市の『モリノコーヒー』のものを使用。クリアな味わいのコーヒーを丁寧にドリップして仕上げるゼリーは、ほんのり甘くほろ苦く、口に入れた瞬間に芳香がふわっと香り立つ。しっとりとした食感のスポンジケーキや香ばしいグラノーラなどと一緒に味わえば、満足感もこの上ない。
土・日限定のコーヒーゼリー パフェ¥600。
レモン果汁が 入ってしっとりと柔らかいウイークエンドシトロン¥360。
ランチにもぴったりの、たまごのサンドイッチも人気のひと品だ。「オムレツとスクランブルの中間を意識して焼き上げました」と浦部さん。ふんわりとしたたまごに、地場産のレタスやルッコラとうま味のあるベーコンが重なり合い、ボリューム感が感じられる。これらのメニューが全てリーズナブルなのも、「毎日でも来ていただけるような値段で提供したい」という浦部さんの気配り。カフェが気に入ってペンションに泊まる、という人がいるのも納得の、居心地の良い一軒だ。
店主ご夫妻 浦部良さん、文江さん「のんびりと自分の時間を楽しんで」
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DATA
- yard small,good things
- 【エリア】山梨県・北杜市
- 【電話】0551・36・4171
- 【住所】山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332-1218
- 【営業時間】12:00~16:30
- 【定休日】火、水
- 【その他】instagram.com yard_yatsugatake
この記事を取材した人ライター 小山芳恵 ライター生活四半世紀。八ヶ岳に出合ってその魅力にはまり、ライフワークの一環として八ヶ岳デイズに携わる。
カメラマン 篠原幸宏 1983年生まれ。20代後半の旅をきっかけに写真を始める。現在、長野県を拠点に活動中。
