
原村「もみの湯」近くのおしゃれな三角形の建物は、牛肉を使ったラーメンと肉料理の「Beef&Noodles 然」。立ち寄る人が引きも切らないほど注目を集める店は、隅々までこだわりが行き届いていた。
理想を具現化した建物に
夫婦の「好き」を詰めて
この店のオーナー樋田修一さんは、御代田町出身。佐久市で23年間焼肉店を営み、第二の人生は自然が豊かで、標高が高く静かな場所でと5年かけて土地を探し、ここにたどり着いた。内装にはふんだんに国産材が使われている。「もともと自然なものが大好きなんです」と話す樋田さんは木工作家としても活動しており、照明や家具も自ら手掛ける。

窓際のテーブルには双眼鏡が置かれていて、野鳥観察もできる。
和牛のすじと骨でとったスープをベースにした醤油味の「特選すじそば」は、旨味は凝縮しつつも澄んだきれいな味に仕上げてある。黄身でスープを濁らせないために味玉はうずらを使い、峯村牛のイチボのローストビーフは火が入りすぎないように別添えと考え抜かれたラーメンとしては高い価格がむしろお値打ちに感じられるほどだ。

「 特選すじそば(醤油)」(¥2,948)。食後の杏仁豆腐は杏の仁を使った本格派。

「黒毛和牛サーロインステーキ(130g)」(¥7,480)。網焼きにして余分な脂を落とし、脂を拭き取る。
外の自動販売機も樋田さん自らがデザインした特注品。珍しいオーガニックや無香料のジュースやお茶、コーヒーが買える。

店休日でも購入できる自販機。
移住後は夫婦ふたりで小さくマイペースに店と暮らしを営もうと考えていたが、営業日は予約で埋まってしまうほど盛況だ。

樋田さんと、お店のホール担当の奥さんの卓穂さん。
DATA
Beef&Noodles 然
【エリア】長野・原村
【住所】野県諏訪郡原村18240-1
【電話】0266・75・0133
【営業時間】ランチ(水〜日)11:30~14:00
予約優先(数量限定)1グループ4名まで、
ディナー(土・日)17:00〜20:00 要予約3組限定
【定休日】月、火
【他】Beef&Noodles 然 公式Instagram(こちらをタップ)
この記事を取材した人
ライター 栗本京子
大分県出身。2016年に東京から長野県に移住してフリーランスに。台所・料理・食べることが三度の飯より好き。
カメラマン 篠原幸宏
1983年生まれ。20代後半の旅をきっかけに写真を始める。現在、長野県を拠点に活動中。









