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ここでしか買えない
デイリーに嬉しい飽きがこないパン

2023.6.2 食べる

ほぼ一日かけて丁寧に作るパンの数々

 ショーケースに並ぶ、バラエティー豊かなパンの数々。フルーツをあしらった甘いパンからしっかりとおなかを満たしてくれそうな総菜パンまで、どれもこれもほしくなるものばかりだ。店主の山崎敬輝さんは、30年前に八ヶ岳へ移住した。「もともと川釣りが好きで、こちらに住む友人に誘われて移り住みました」。趣味の釣りを楽しむ傍らで、個人店や大手製パン会社で自らの技術を確立。子どもから手が離れたタイミングで、念願の店をオープンしたのだ。

 山崎さんが作るパンはハード系を中心に約40種類。こだわりは、「時間をかけて丁寧に作ること」だ。例えば定番人気商品のバゲットは、なんと24時間もかけて作り上げる。「朝の6時に小麦と水を合わせて15時までずっと寝かせます。そこからまた発酵させて、分割は翌日。普通は発酵から焼き上げまで約9時間ぐらいだから、その約3倍かけていますね(笑)」と山崎さん。なぜそこまで時間をかけるのか? と尋ねると、「小麦のうま味と甘味を引き出すために長時間熟成させます。イーストも極力少なくし、余分な空気を抱き込ませないようミキシングも少なくしています。生地の自然な力で味を引き出すことを大切にしています」。じっくりと、手間ひまかけて焼き上げたバゲットはかじると粉の豊かな香りがふんわり。何もつけなくても極上の味わいだ。

 他のパンも同様に、丁寧にゆっくりと時間をかけて仕上げる。その割に驚くほどリーズナブルで、毎日でも買って食べたいほど。それもそのはず、山崎さんが目指すのは〝日常に食べる飽きのこないパン〞。「特別なものを使ってもいないし、高級でもない。でも、ここでしか手に入らないパンを作り続けていきたいと思っています」。

#八ヶ岳#八ヶ岳パン屋#山梨県

DATA

  • rutēyu
  • 【エリア】山梨・茅野市
  • 【電話】0266・55・2775
  • 【住所】長野県茅野市米沢41-1 サンサイド14 101
  • 【営業時間】 10:00~18:00(売り切れ次第終了)
  • 【定休日】月、木
この記事を取材した人

ライター 小山芳恵
ライター生活四半世紀。八ヶ岳に出合ってその魅力にはまり、ライフワークの一環として八ヶ岳デイズに携わる。


カメラマン 松井 進
大阪生まれ。山岳と建築写真を中心に活動しており八ヶ岳デイズの撮影にも携わる。

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